もしあなたの住む都市をひとつの部屋で表現するとしたら、何をディスプレイしますか?そんなチャレンジに挑んでいるのがBEAMSが2週間前に原宿にオープンしたTOKYO CULTuARTだ。
BEAMSといえばカジュアル、ビジネスからTシャツまでを扱うアパレルが本業だが、カルチャーも商品価値が高いジャンルを捉えており、すでにBEAMS RECORDSなどを展開している。同じくカルチャービジネスとしてスタートしたTOKYO CULTuARTでは東京のアートやデザインシーンの代表作を集めて、メディアやジャンルに関係なくいっしょくたに表現するのが狙いだ。

このたびシースカウト取材班はTOKYO CULTuARTディレクター永井氏にお話を伺う機会を持った。永井氏によるとTOKYO CULTuARTは東京という都市のエディターであり、東京の様々な側面やアーチストをひとつの場所に集積させることにより、店舗としてもミュージアムとしても機能する。

M1号によるTOKYO CULTuART限定モデル(やまなや)
アキバ系のガンダムフィギュア、上野界隈で売っているポスターやデザイン本など、TOKYO CULTuARTはモダンジャパンのランドスケープを表現するとともに、それらのアイテムを誰にとっても入手可能なものにしている。そして、モダンジャパンのカルチャーは同時にアートとしての価値も持つ、という価値観がそれを支えている。

コンテンツはリアルな東京だが、プライスに目を向けると別のリアルが見えて来る。例えばぬいぐるみ作家森川まどかが展開するペロクーンのシリーズは150ドル前後。 PUCCI作のドラえもんステンドグラスのようなユニークな作品になるとその金額は7000ドルを超える。ここを訪れることは日本人にとっても海外からのビジターにとっても東京カルチャーの全容を知る上で、有用なガイダンスになるだろう。
TOKYO CULTuARTではテクノロジーも有効活用されている。Macのモニターがそこかしこに置かれておりビジターが自由に使えるほか、iPhone、iTouch用に専用のアプリケーションが開発された。展示アイテムが持つそれぞれの番号をクリックすると、作品とアーチストの詳細情報を検索することが出来る。情報は日本語、英語で提供されている。端末をお持ちの方はこちらをクリックして、例えばMODERHYTHMのCHUBU 01をチェックしてみよう。

端末をお持ちでない方には貸し出しも行っているとのこと。永井氏によれば近い将来RFIDや他のテクノロジーを統合することにより、ビジターのエクスペリエンスをよりインタラクティブなものにするプランがあるそうだ。
次のステップとしては、TOKYO CULTuARTを海外に展開する予定とのこと。まだ具体的な都市の選定には至っていないそうだが、カルチャーを拡げるのがミッションであれば、思いがけない都市に進出するのも面白いかも知れない。
また、このコンセプトは別の都市にも応用が可能なので、例えばそのうちBROOKLYN CULTuARTなどという新たな店舗をパリとかカイロに展開してみてはどうだろう?(というのは、あくまで取材者の勝手な提案です。)
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